膝枕する話 1/2
窓のない室内。無機質な白い光を放つ蛍光灯が薄暗い曇天を連想させる。
しかしこの部屋に来る途中に見た空は快晴で、突き刺さる寒気を真昼の太陽が少しだけ和らげていた。
季節は冬。屋内で内密に使える場所を探した結果、事情を知る一部の人たちの協力によって研究棟の物置部屋を使わせてもらえることになった。
かつては少人数のミーティングルームとして使われていたが、いつの間にか不要な机や椅子が運び込まれる部屋になったらしい。
積み重ねられた机などを端に寄せてスペースを作り、たまっていた埃を掃除し、椅子を並べて使っている。
「すみません、前の予定