先週の日曜に秋の資格試験が終わって創作活動できる時間ができたのですが、『難攻不落の魔王城へようこそ ~デバフは不要と勇者パーティーを追い出された黒魔導士、魔王軍の最高幹部に迎えられる~』をずっと読んでいました。
本当にずっと読んでいました。
Web 版を二周し、書籍版を読み通しました。
この作品のこともコミカライズで知ったのですけど、今までそれほど注目していなくて。たぶん私、小説で言う第一章の部分を読んでいなかったんですね。
それが先週たまたま Web 版の小説が完結していて書籍化後も全部読めることに気づいたので、最初から読んでみることにしたんです。
それでもう見事にはまってしまい……。
ちゃんと書籍版も買いました。第二章が大きく設定変わってました。
私は自分がはまったものに対して結構喋りたいタイプなんですけど、残念ながらリアルに友達が一人もいなくてですね……。
私にはもう自分の創作サイトのブログに書くしかないのでブログに書いています。
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さて『難攻不落の魔王城へようこそ』はサブタイトルの通り「無能と判断されて勇者パーティーを追放された主人公だけど実は超有能」系統の話です。
なろう系テンプレの一種と言えるでしょう。
たぶんああやって長々とサブタイトルをつけてテンプレアピールしないと読んでもらえないんだろうな……。
Web 小説界は本当に「まず読んでもらう」が難しいですからね。
タイトルだけ見ると『ざまぁ』系に見えるかもしれないんですけど、実際は努力!友情!勝利!系です。
アツいバトル! アツい友情! 仲間たちと共に全力で戦ってギリギリの勝利! みたいなやつです。
この物語の設定として面白いのは、勇者と魔物の戦争は既に終わっており、今は仮想世界でバトルするエンタメにみたいな感じになっているというところですね。
ダンジョンを経営する側とダンジョンを攻略する側に分かれて観客を沸かせるビジネスです。
登場人物全員本気で戦っていますが、生身で戦っているわけではないので誰も死にません。
ダンジョンもたくさんあるし、勇者パーティーもたくさんあります。
サブタイトルにあるように主人公は魔王軍参謀になりますが、別に人類の敵になるわけではありません。
今まで所属していた勇者パーティーから魔王城に転職しただけです。
勇者パーティー側にはランキングというものがあり、勇者パーティー側は皆一位を目指しているんですが、Web 版全部読んでもランキングの決まり方は謎でした。
なんか一応上位パーティーは強いっていうのが作中世界の共通認識らしいんですが、純粋な強さでランキング決まってるわけじゃないみたいなんですよね。
年に一回(たぶん冒険者組合によって)ランキングが更新されるのですが、更新されるまで何位になるかわからないっぽいので、攻略したダンジョン数などのポイント制でもないらしい。
そして勇者パーティーはダンジョン攻略を配信して人気を得なければ上位に上がれないらしい。
主人公は無能疑惑以外に【黒魔導士】という不人気な【役職】(※【役職】は『ジョブ』と読む。作中世界では【役職】は神様から与えられるもので変更できない)だという理由もあって勇者パーティーから抜けました。
人気というのはとても重要な要素であって、仮に主人公に無能疑惑がなくても【黒魔導士】であるという理由だけでパーティーから追い出された可能性はあったほど。
動画再生数とかチャンネル登録者数もランキングに含まれてて、詳細な順位付けの条件は非公開なのかな……?
そういう面白い設定がありますが、私がいいと思ったのはとにかく主人公のレメです。主人公がいい。
私が好きな要素が大量に詰まっている。
主人公は規格外の力を持っているけれど、あくまでも本人の類まれなる努力によって得られた力であって、天性の才能ではない。
頭の回転が速い。
【役職】としての【勇者】ではなく、勇者という生き方に憧れていて、勇者らしい生き方を貫いている。
優しく仲間思いで、(【炎の勇者】フェニクスのパーティーを抜けた後は)人望がある。
女性に対する免疫が無い。
あと黒髪黒目の魔法使いです。完璧だ……。
正確には作中世界における【黒魔導士】は【魔法使い】とは異なる【役職】だけど、まあ細かいことは置いておいて……。
その他、私はこの小説からすごく強いメッセージを感じたんですけども、何を感じたかとか色々考えて書いても何も伝わらないどころか逆に面白くなさそうに見えるので消しました。
興味がわいたら読んでくれ……。頼む……。
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創作のほうは私の中のこの『難攻不落の魔王城へようこそ』ブームが過ぎ去ってから着手しようと思います。
今手を付けても、自分が書いてる話の面白くなさに絶望してしまう。
なんかこう……ストーリーに心動かされると自分で一から創作するやる気は喪失するタイプなんですよね……。
私の心を動かす物語は私の中からは決して生まれてこないんだよなあ……と思って……。
今完全にやる気ゼロです。心折れてる。
でもこの話に影響されて、ユーグに親友が存在する可能性について考えたのは若干有益だったと思います。
私はキャラクターを作る段階で生い立ちとか詳しく設定しないので、ユーグがどういう育ち方をしてきたのかを考える機会になりました。
ユーグの本当に幼い頃の話は本編に少し出てくるので考えてたんですけどね。
たぶんユーグに特別仲が良い友人はいないです。
ユーグが「今日は帰ったら魔術の勉強をしたい」と考えていたとして、そこに「ご飯食べに行こう」と誘われたら予定を変更するか? という思考実験をした結果、(ネージュを除いては)誰に誘われても予定を変更はしないだろうという結論に至りました。
しかしそれが「仕事を手伝ってほしい」だったり、「困っているので相談に乗ってほしい」だったりしたら、ユーグは応じると思います。
あと職場の歓迎会や送別会にもちゃんと出ます。
己のやりたいことが最優先で、己がやるべきだと判断したことがあれば適宜それをやるというのがユーグの性格。
そしてネージュ以外との交流はユーグの中で優先度がとても低い。
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どうでもいいんですが今膀胱炎で苦しんでいます。皆さまも健康にお気をつけて。
終わり