朝焼けにミルク

概要

人間の魔術師と精霊の女の子の日常生活。特にストーリーは存在しない。

一生恋愛関係にはならないと思われる。

キャラクター

アイラ・トリカ

アイラ

女/公称年齢 22 歳

腰まである赤毛を低い位置で二つに結んでいる/茶色の瞳/身長 157 cm 程度

一人称…「私(わたし)」、二人称…「あなた」

普段はレヴィが営む「色を売る店」で働いており、店の 2 階にレヴィと共に住んでいる。
いつも快活で、感情表現ははっきりしている。

生活においては料理を担当しており、レヴィに料理を振る舞うことに楽しみを感じている。
基本的に料理はうまいが時々謎の創作料理を作って失敗する。
掃除はあまり好きではない。

人間ではなく精霊で、レヴィの力で人間の体を得ている。
本来は羽が生えた小さな体で、一般人には見えない。

色を操ることができる(物がどの波長の光を吸収するか、みたいなことを操っており、光そのものは操れない)。
レヴィが物に色を付与する際はアイラの力を使っている。
あまり使い道が無い能力のせいで長いこと人に必要とされなかったので、今レヴィに使ってもらえることに強く感謝している。

人前ではレヴィを「レヴィさん」と呼ぶが、まわりに人がいないときは「ご主人様」と呼ぶ。
レヴィのことが好きで、常に呼び出して側に置いておいてほしいと頼んでいる。
魔術師に負担がかかることは理解しており、それでもレヴィが呼び出し続けてくれていることを「相思相愛ですね!」と言っては否定されている。

ただし精霊は生殖を行わないため、アイラは本能的な愛欲というものを持ち得ず、恋愛感情・性愛も持たない。
つまりアイラが言う「好き」というのは広い意味での「愛」である。レヴィのことが特別なことには変わりない。

服装

首の後ろは開く。袖はワンピースとは分離しており、青色の石にくっついている白い布のほうと一体になっていて布ごと外せる。 ワンピースは前面ファスナーで完全に閉じることも可能だが、アイラは基本的に開けて着ている。

レヴィ・シーナ

レヴィ

男/25 歳

黒い短髪/黒の瞳/身長 170 cm 程度

一人称…「俺」、二人称…「君」

色を物に付与する店をやっている魔術師。
ただし色はあまり売れないため、店では色々なハンドメイド作品(ブレスレットなどのアクセサリー、精油を染み込ませたサシェなど)も販売しており、どちらかというとそれらの売り上げがメイン。
テンション低めな性格。本人の印象とハンドメイド作品のギャップに定評がある。

仕事の資料と称して様々な物の収集癖があるが、整理整頓は好きなので散らかってはいない。
生活においては掃除全般を担当している。
料理はあまり好きではない。

魔術師としてはアイラを常に実体化させる程度の能力があるが、そのために精神力を割いているため、あまり他の精霊を呼ぶことはできない。
アイラを呼び出し続けているのは「タダで店の手伝いをしてほしいから」と言っているが、実際のところアイラのことは気に入っている。

精霊であるアイラは恋愛感情を持たないはずだと知っている。
アイラが無邪気に連呼する「好き」も、恋人になりたいという意味ではないのだろうと理解している。
アイラに恋はしないが、アイラと過ごすことに満足していて他に特に望むことが無いので、他の女性と恋をするわけでもない。

漢字文化圏の血が混ざっており、姓のシーナは「椎名」。

服装

インナーは気分で変わるが、店長なのであまりカジュアルなものは着ない。だいたいシンプルなシャツ。
上着は肩にかけているだけで留め具などがないので、固定するために首から輪っかをぶらさげている。
上着と腰布はアイラの力で魔術的に着色されており、内側は近くで見ると星がまたたくようにきらめいている。

人物同士の関係性関連

適当な会話サンプルを置いておく。

会話サンプル (1)

「レヴィさん、お昼ごはんできましたよー」
「ありがとう。……今日は何の実験したの。これ食べ物の色じゃなくない?」
「実験じゃなくて創作料理ですよ! 色はあんまり見ない感じですが、味は問題ないはずです!」
「そう……」
「どうしました? 盛り付けも綺麗にできたと思うんですけど。香りもいいでしょう?」
「あー……えっと、食べ物の色って結構大事なんだよ。食欲が増す色と減退する色があって。アイラにはピンと来ないと思うけど、この色は人間的にはおいしそうな色じゃない」
「そうなんですか? じゃあ色を変えればいいんですね! 何色がいいんです?」
「これってクリーム煮? 普通のクリーム煮の色にしてほしい」
「はーい。……これでおいしそうですか?」
「うん。毒物から食べ物になった」
「人間は色々難しいんですねえ」

会話サンプル (2)

「ご主人様って私のこと結構好きですよね」
「別に」
「でも私のことずっと呼び出していてくれるじゃないですか。ご主人様のそういうところ大好きです」
「それは日常生活で俺が苦手なことをやってもらうために呼び出してるんだって。アイラじゃなくてもいいんだって何百回言えば……」
「そんなこと言って、他の精霊に鞍替えしようとしたことなんて無いんでしょう?」
「今のところアイラで事足りてるから」
「それはつまり私のことが気に入ってるんですよね?」
「……まあ気に入ってるかと言われれば気に入ってはいる」
「えっ」
「何その反応」
「ご主人様がデレるなんて! 今日を相思相愛記念日にしましょう! 今夜はパーティーにします!」
「変な記念日を作るな」

世界観

舞台

時代は現代。電気・ガス・水道などが普及している。
またそれに加えて魔術が存在しているが、基本的には魔術師と呼ばれる人々しか魔術を使うことはできない。

魔術

魔術師は基本的には特定の儀式を行って精霊を呼び出し、精霊の力を使って願いを叶える。
しかし世間の人は魔術に詳しくないので、レヴィは『色を付与する魔術』を使えると思われている。

一般人が精霊を呼び出さずに使う魔術も存在はするが、魔術師が精霊を呼び出す儀式を参考にして、精霊の恩恵を緩やかに受けることができるようにするものである。
(願いそのものを叶えることはできない。なんとなく良い方向に物事が進んだと感じさせる程度の効果しかない。)
それは魔術ではない、として区別する人も多い。区別される場合、精霊を呼び出す物が「魔術」、呼び出さない物は「まじない」と呼ばれる。