『噓つきな魔術師は恋をしない』のロゴを作っていただきました!
ロゴは去年の 7 月に既に作っていただいていたのですが、am42 さん(個人サイト:http://amet.starfree.jp/)が更なるクオリティアップをご提案くださったためお言葉に甘えました!!!
なんとカラーバリエーションも三パターンあります。ありがとうございます!!!!!
前回作っていただいたときはほとんど全部を am42 さんにお任せしていて、私はちょっと気になった点をたまに申し上げる程度でした。
一方今回は私もジャンルや想定読者層を考えたり、フォントを提案したり、幾つか案を出していただいた中から選んだりしました。
その結果前回とは異なった方向性のロゴになり、より物語にマッチするようなデザインにしていただけたのではないかと思います!
新ロゴについて私が特に語りたい点
全体の雰囲気
『噓つきな魔術師は恋をしない』は現代ファンタジーなのですが、「ユーグは魔術を実行する際に魔術陣を描く」というような要素から手書き感を強調すると中世ファンタジー感が強まってしまうという側面があると思います。
(そもそも魔法が出てくるファンタジーという時点でちょっと古い時代を想像しがち)
しかし『噓つきな魔術師は恋をしない』というタイトルの内、特に「魔」という文字は密度が高くてごつい字面をしていて、ここは思い切ってアレンジされているほうがいいなあと前回ロゴを作っていただいたときに思いました。
今回は最終的に現代感と手書き感を程よく融合していただきました!
英文部分
英文部分に波のようなラインが引いてありますが、それが「しない」の上に重なって「恋をしない」ということを打ち消している=恋をする、といった意味となっています。
最初の案でこのデザインに添えてあった説明を見たとき本当に「天才じゃん……」と思いました。
「〇〇をしない」というタイトルの作品の 99 % はタイトル詐欺ですが(要出典)、このロゴなら「しない」を打ち消しているので詐欺にならずに済みます!
「A Small Story Nobody Knows」という英文は「誰も知らないささやかな話」みたいな意味です。
私が書いている話は取るに足らない恋を拾い上げたようなものだと思っていて、本編タイトルを考えていたときも「誰も知らない恋の話」みたいなタイトルを検討していたので、今回英文部分に使用していただきました。
冠詞を the ではなく a にしているのは、世界中に無数に存在している話の中のひとつに過ぎないというニュアンスを表現したい意図です。
フォント
和文フォントのベースに「しっぽり明朝 B1」を使っていただきました。ゲーム本文のフォントとして使おうと思っているフォントです。
ゲームに対して「ユーグが過去を振り返って書いた手記を読んでいる」みたいなぼんやりしたイメージが自分の中にあって、しっぽり明朝 B1 がそのイメージに合うと思っています。
英文フォントはユーグが書きそうな感じのフォントを選んでいただきました! 「Shabby Chic」というフォントだそうです。
このフォントみたいな文字を書いてるユーグめちゃくちゃ良くないですか!?
かっっっっっこいい。最高。解釈一致すぎる。
今回ロゴを再度作っていただいたことは、私自身がどういう物語を作ろうとしているか考え直すきっかけになりました。
またご提案いただいた中には「もしもネージュが主人公だったらこっちの案を選んだだろうな」という案もあって、やっぱり誰視点の話かって重要なんだなあと改めて思いました。
仮にネージュ視点で物語を考えると、ネージュにとってユーグは暗闇にさした一筋の光であり、同時に旅が終わればいなくなってしまう存在でもあります。
(自分が死んでしまうことは知りませんが、大聖女になればもう聖女の塔から外に出ることはなく、誰とも会えないと認識しています)
旅の間の出来事はネージュにとってきらきらした恋の思い出です。
今後ユーグと一緒にいられる未来は無いとわかっていながら、心のどこかで奇跡を祈っています。
そういうあたりから、もしネージュ視点だったら儚くてきらきらしたロゴが合いそうだな~と思いました。
試験勉強してるので本編製作止まってますが、せっかく作っていただいたロゴを広く世にお披露目するために完成を目指していきたいと思います!
おわり