『噓つきな魔術師は恋をしない』の本編の話をする

話したくなったので『噓つきな魔術師は恋をしない』の本編の話をします。

ネタバレと裏話なので畳みます。

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エンディング1は、当初はユーグとネージュが再会したところで終わるというシナリオで、サブタイトルも「未来」ではなく「再会」としていました。
ただ最終的に、どうしてもネージュからユーグへの気持ちも伝えてほしくて、再会したところで終わらせるのをやめたので抱きしめることになりました。
どういうリアクションをするか考えたとき、嬉しすぎて思わず抱きしめるかなって思いました。

そこで困ったのは告白シーンです。

当初あのシーンではユーグがネージュを抱きしめていたのです。
このままでは消えてしまいそうなネージュを何とかして繋ぎとめたいという気持ちから。
人から遠ざけられて育ってきたネージュには、人の体温が必要だと思いました。

別にユーグがネージュを何度抱きしめてもいい。何度でも抱きしめてほしい。
しかし、告白シーンとエンディングは両方とも数少ないイベントCGがあるシーンでした。
見栄えを考えると被るのは良くないよなーと思い、告白シーンは違うポーズを考えることにしました。

* * *

ここで話を一旦置いて、am42さんに以前いただいた絵の話をします。

誕生日プレゼントをいただきました!』の記事で紹介させていただいている絵です。

私はこちらの絵が非常に好きで、当時の記事に書いてない脳内妄想がめちゃくちゃあります。
特にユーグがネージュの手を取っているところがすごく妄想トリガーで、私の脳内ではユーグの右手ではなく左手がネージュの手のひらに触れていることにも意味があり、実は当時の記事の下書きに色々書き連ねたんですけど支離滅裂な文章になったので公開しませんでした。

さて、実は当時の本編では、ユーグがこういうコミュニケーションを取っているシーンはありませんでした。
これはユーグの解釈の問題ではなく、単純に私の想像力の問題で、私の中からはこういうコミュニケーションが出てこなかったんです。
デートっぽいシーンで手を繋いだり、告白シーンで抱きしめたりしていても、こうやって正面から手を取っているというのを発想できませんでした。

それでこの絵を見て、すごくいいなって思ったんです。

人の手を取ること/引っ張り上げることって、触れるという距離ゼロのコミュニケーションでありながら、恋愛的な意味合いよりも相手を助けたいという意味合いを強く感じます。
この絵はその側面を持ちつつ、ネージュの指先とユーグのくちびるの近さとか、ネージュの手を包み込んでいるあたりとか、当者比色気一億倍のかっこよすぎるユーグから恋愛的な要素も感じるんですよね。
(※個人の解釈です)

本当に良すぎて見るたび妄想が湧き上がってきます。

* * *

というわけで、告白シーンの新たなポーズを考えることになった私は、am42さんからいただいた絵を思い出していました。

あのシーンではどうしてもユーグからネージュに触れてほしかったけれど、愛を伝えるためではなくて、ネージュに生きたいと思ってもらうためのコミュニケーションだから、恋愛的な要素のほうを強く感じる方法は使いたくありませんでした。

ネージュを繋ぎとめたい気持ち、ネージュを救いたいという気持ち、それを表すのは「手を取る」というコミュニケーションなのではないか?
手を取って、正面からネージュの目を見て真摯に伝えるのがいいのではないか?

そして告白シーンではユーグはネージュの手を取ることにしました。

急にこれを話したくなりました。


折り畳みしかないと記事が短い。

副鼻腔炎は無事治りました。よかった。

人の創作の裏話とか解説とか好きなので、そういうのに抵抗ない人はいっぱい書いてほしい……。

おわり